宮崎県都城市の整形外科の診療サービスを提供する 医療法人社団橘会 橘病院

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人工関節手術についての質問集

皆様から良く聞かれる質問と回答を掲載しています。

股関節症の患者さんは、数年、時に数十年痛みを持ちつづけています。

痛みは腰であったり、大腿や膝に生じたりして原因がはっきりしないまま長期間過ごされた患者さんもいます。膝の関節症の患者さんも同様です。働けば働くほど、育児や家事をがんばればがんばるほど症状は増強し、関節症は進行します。

人工関節の手術によって、関節に由来する痛みは取れ、関節の動きは改善します。また足の長さも補正が可能なので歩容もよくなります。腰の筋肉のバランスも正常に近づき症状の軽快が見込まれます。

術後のリハビリプランは、患者さんによっても、関節症の進行度など、また病院、施設、人工関節の種類でも違います。当院のプランでは術後翌日から立位歩行訓練が開始されます。

しかし、術後のプラン進行をスムースに進めるには術前、術直後からの計画的な筋力訓練、関節可動域訓練が必要です。術前、術直後のリハビリが計画どおりに行われていないことは、立位時期を遅延させます。

当院での看護基準(新看護の3対1、プラス療養型)では、付き添いは不要です。

ただ手術当日だけは、本人の不安や、疼痛に対する配慮目的で付き添っていただくことがあります。

術前の日常生活動作の違いによっても異なります。術後の歩行、その他、日常必要な動作を獲得できるには、3から4週間必要です。

自宅の受け入れがよければまだ早期に退院できます。通常術後1~2ヶ月程度で退院となります。

術後の基本的な肢位の外転位を保つことは、関節の脱臼防止と関節の安静に必要です。

使用期間は3週間です。関節の中、靭帯や関節包、そして切離あるいは縫合した筋肉の修復に通常3週間が必要です。3週間内転、外旋を回避すれば脱臼の危険性はほぼ無くなるわけです。脱臼は術中の所見で予測できます。

整復時の緩みがどうか、筋、靭帯縫合前の内外旋でのヘッドとカップの関係で見極めます。そのときに十分脱臼しないことを確認しています。

さらにヘッド、カップは脱臼に関してさらに安定性の高いものを使用しているため現在の人工関節での脱臼は考えられません。また関節症の患者さんは大半に内転拘縮があります。手術で矯正しているのでその保持の目的もあります。

関節内の出血、血腫防止です。術後の股関節は筋肉をはずしていたり関節包を一部切除したりしてかなりの空間があります。

膝に比べて大きなスペースは血腫が存在しやすくまたそれは感染の格好の場所になります。そのスペースを押さえこむことが目的の一つです。

大腿部と体幹部の間があかないように装着します。ゆるい場合にはタオルをガーゼ上に当てます。

術後急性期、特に操作した関節内の出血、炎症が持続している期間、その期間の関節の安静を保つのが目的です。

関節内は血腫や炎症で不安定なのです。外転位を保持できるのも確かですが、単なる脱臼防止目的ではありません。

脚延長を行っている場合には伸ばされた分、筋肉や神経に負担がかかりますのでその補助的な意味もあります。

人工関節の術後の合併症に血栓性静脈炎、肺塞栓があり時に重篤な症状を呈します。この合併症の防止に効果があるとされています。

外旋、内転は前方脱臼を起こす肢位です。でも手術のアプローチによってこの肢位は異なります。後方アプローチでは内旋位が脱臼肢位になることもあるのです。

アプローチとは、手術の皮切から筋肉を経て関節にたどり着く経路のことです。股関節手術には、前方、側方、後方という主な経路があります。それぞれ切る筋肉が違います。それによって脱臼しやすい方向、肢位も異なるのです。

現在行っているアプローチは、側方アプローチです。筋肉は一部切開を加えるのみで、手術による筋力低下はほとんど生じないように工夫しています。

横向きは、患側が上の場合内転位になります。

外転筋力が安定した6週ぐらいから許可できますが、できれば間に枕をはさんだほうが安心です。10週から12週過ぎれば何の制限もありません。

股関節の屈曲が十分に改善すれば可能です。

多くの場合6ヶ月から1年でできるようになることが多いのですが、術前に関節可動域の制限が多い場合は困難です。ただ、人工関節にとって床から立ち上がる動作は負担がかかるので一般的には避けたほうが望ましいのですが、現在の人工関節ではさほど心配ありません。

外旋強制肢位ですが股関節は屈曲位なので脱臼の心配はまずないと考えます。人工関節の術後指導の基本は洋式の生活です。

かまいません。しゃがむためには関節可動域と筋力が必要です。しゃがめるようなリハビリ指導が必要です。

かまいません。以前は、事故を起こした場合ダッシュボードでの傷害で骨盤の損傷などを心配されていた時期もありましたが、健常な方と同様に考えていいです。

特に制限はありません。人工関節に重量の分負担はかかりますが、必要な作業の制限はありません。作業内容についての制限はありません。

人工関節にとって良いか悪いかは単純に重労働が悪く、すわり仕事が良いというわけではありません。スポーツに関しても制限はありません。

手術によってさらに活動性の高い仕事、日常生活、趣味、スポーツを可能にすることは大切な目標の一つです。

日常生活に復帰できるための筋力、関節可動域、歩行能力の獲得がリハビリの必要期間です。最短で2から3週、通常2ヶ月から3ヶ月程度です。できれば関節周囲の筋力訓練は、その後も続けることが望ましい。

水泳や、水中歩行は最も進められますがその他のスポーツ、これは筋力維持目的の観点からですが非常に推奨されます。

退院後2週目~1ヶ月毎、経過を見て3ヶ月、半年と延ばします。その後年に1回の診察とレ線検査を行っていきます。長期成績、状況を知るために1年毎の定期検診はずっと必要です。

開発当初の人工関節と現在の人工関節では、材質、形状それについての臨床、基礎データがまるで違います。

現在、アメリカのデータで15年から20年、日本でも10年から15年程度のデータがそろっています。材質そのものの問題点はほぼ克服できています。

しかし、人工関節と骨の間の関係に関する寿命についていくつかの問題があります。日本人の通常の生活であればおおざっぱに言って10年から20年それ以上持つ可能性はあると説明できます。

使用頻度、負荷の程度次第です。

問題は、長く持たせるために活動性を制限するか、どうかです。物には全て寿命があり、人工関節も同様です。2回目の手術は誰でもいやですが、現在の再置換術の器械は進歩の真っ只中で、今後10年から20年後の再置換術の世界はさらに変化していると考えられます。

反応します。頻回に飛行機を利用する方には、人工関節を使用している証明書が有用です。

退院後、術後基本的に3ヶ月後であれば特殊な理由がない限り特に問題ありません。妊娠、出産に関しても制限はありません。

肥満は人工関節にとって負荷がかかるので、以前は、肥満はリスクとされていました。もちろん今もその考えはあります。

しかし、肥満の患者さんの活動範囲とやせた患者さんの活動範囲、トータルでどちらが負荷がかかるかを調べた最新の論文では一概に肥満がリスクとは言えないということです。

ただ、肥満と骨粗鬆症の予防は人工関節だけでなく、全身にとっても大切なことです。

トイレ、浴槽の高さ、入り口の段差、手すりの位置、床の性状が滑ったり、使いにくかったりするかどうか、注意すべきです。適度な高さの椅子、浴槽内専用の椅子、など対応可能な道具はあります。

しかし、この点も通常のとおりで使用できないことは、ありません。

階段の高さ、それに対応した筋力があれば問題なく乗れます。階段の高いバス用の練習が役に立ちます。

国内、国外どこでもいけます。行けるようになってもらわなくては、治療の甲斐がありません。

特に制限はありません。草取りは避けたほうが望ましいです。どうしても必要な場合は、椅子などを利用したほうが関節や腰にはやさしいと思います。

可能です。よほどのことがない限り転職の必要はありません。

術後は、発熱、創の状態、血液データをみて急性期の感染症がないことを全員確認しています。

しかし、体内に異物が入っている場合、遅発性に感染症が生じることがあります。体調を崩して、免疫が低下したときに人工関節に細菌がついたり、体のほかの部分に感染がありそれが人工関節に波及する可能性があるのです。風邪や、虫歯はその可能性を高めます。治療の際はできればこちらに問い合わせてもらうほうがいいのです。

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